大規模修繕工事中のQ&A 「バルコニーに洗濯物は干せるの?」
お住まいのマンションで大規模修繕工事が行われる際、洗濯物規制に関してのご質問を特に多くいただきます。
バルコニーの利用制限と合わせて、生活に大きく影響をあたえることになるので最も気がかりであるというのも十分に理解できます。日頃天日干しをされている方にとって外で洗濯物が干せないなんて悩ましいですよね。
修繕工事に伴う制限について
工事期間中はバルコニーでの洗濯物規制が発生することで大変ご不便をおかけすることになります。
ただ、工事内容によっては洗濯物が干せる期間、干せるタイミングもあります。
ここでは、その理由と工事期間中の洗濯物の取り扱いについて詳しくお話しいたします。
マンションの大規模修繕工事では、主にバルコニーでの作業が行われることがあります。そのため、特定の住戸やエリアではバルコニーの利用が制限されることがあります。
工事中の作業による影響
まず、工事にはいる際には高圧洗浄にて外壁・床面の汚れやホコリをきれいに洗い落します。
高圧で水を噴射しますので広範囲に水が飛散することが想定されるため、洗濯物がぬれたり汚れたりするのを防ぐために、該当階だけでなく下階の規制もしています。
また補修工事、塗装工事と続きますが、該当住戸だけでなく、上階や隣戸での作業の際には塗料や粉じんが飛散しやすくなります。
これにより、洗濯物が汚れる可能性があるため、同様に干すのを控えていただくようにご案内しています。塗料や材料から発生する臭いが洗濯物に染みついてしまうのを防ぐためでもあります。
洗浄時と塗装工事以外でも、作業員の出入りを伴う際には、作業効率と万が一のトラブル回避もため、規制をしています。
工事用掲示板のご確認をお願いします!
工事期間中は、エントランスや目立つスペースに工事用掲示板が設置されます。
掲示板には当日の作業内容とあわせて洗濯物情報も明記されています。前日の夕方には翌日の洗濯物干しの可否がわかるように更新しますので、各自でご確認いただくようご協力をお願いします。
連日塗装作業が続くなかでも、進捗状況により別の箇所の作業や諸事情により作業を行わない日もまれに発生します。洗濯物が干せるチャンスですので、タイミングを見逃さないよう、毎日チェックを欠かさないようにしましょう。
室内の洗濯物対策をしましょう
工事期間中は室内干しを積極的に活用していただくことがおすすめです。
洗濯物が外部の影響を受けずにきれいに乾くと思うと悪くはないかもしれません。毎年悩まされる花粉や黄砂・ほこりなどの付着もなく、取り込む際に洗濯物をはたく必要がなくなります。
天気に左右されることもないため、急な悪天候でも洗濯物取り込まなきゃ!の心配もいりません。
ただやはり、日ごろ外で干す方にとって慣れない室内干しは不快ですよね。
臭いやジメジメ、なかなか乾かない・・・などなど。
そんなお悩みを少しでも改善するために、以下を参考にしてみてください。
部屋干し専用の洗剤の利用
室内干しに適した洗濯洗剤を使用することで、生乾き嫌な臭いを抑えることができます。
嫌な臭いの原因は、「雑菌」の繁殖によるものです。
風通しが悪く湿度が高い環境で、なかなか乾かない洗濯物に雑菌が繁殖してしますのです。部屋干し用洗剤には普通の洗剤と違ってその菌を抑えるための「除菌剤」が含まれています。ぜひ洗剤をうまく使い分けてみてくださいね。
また柔軟剤で、いい香りにつつまれるのも快適にすごすコツです。この機会に色々な柔軟剤を試してお気に入りをみつけるのもいいかもしれません。
空気の循環
洗濯物を干すときは、 室内に扇風機やサーキュレーターを設置して、空気の流れを促進させることで洗濯物がより速く乾きます。
また、洗濯物どうしの感覚が狭いと乾きにくくなってしまうので、風のとおりを良くするために出来るだけ感覚をあけて干しましょう。
人の出入りが多い部屋の方が空気が動きやすく風通しもよくなります。暖房器具を使う冬場であれば、部屋が暖かいので乾きやすいうえに、洗濯物により湿度も保たれるので一石二鳥です。
工事期間中の工夫と快適な生活
工事期間中のバルコニー利用制限は、お住まいの皆様の快適な生活を支えるための一時的な措置です。
みなさまのご理解とご協力なくしてスムーズな工事進行はかないません。
連日の洗濯物規制が続かないよう間に洗濯可能日を設けたり、できるだけ早く制限解除ができるよう工程管理をしたりなど、日々努めております。みなさまには多大なご不便をおかけしますが、参考になりましたら幸いです。