大規模修繕工事中のQ&A 「在宅が必要な工事があるってホント⁉」
大規模修繕工事中、唯一在宅が必要な工事があるのをご存知でしょうか?
多くの工事は外回りの作業が主体で、特に在宅が求められることはありません。
しかしながら、中には特定の作業においては在宅が必要となる場合もあります。
今回その代表例である「玄関扉枠の塗装」に焦点を当て、その詳細や注意すべきポイントについて解説します。
工事の主体は外回りの作業
大規模修繕工事において、大半の作業は外回りでの進行が基本です。バルコニーや共用廊下など、足場からの出入りが主な作業となるため、住人のみなさまは外出の制限を課されることなく、通常通りの生活を送ることができます。
玄関扉枠の塗装が特別なケース
ただし、鉄部塗装の項目の中で玄関扉枠の塗装が含まれている場合は要注意です。
玄関扉枠は外側から内側の一部までが共用部にあたり、塗装の作業範囲となります。
つまり、玄関扉をあけた状態でないと作業ができない為、どうしても在宅をお願いしなければいけないというわけです。
玄関扉枠の塗装作業の所要時間
玄関扉枠の塗装においては、一般的に半日程度の作業時間がかかります。
この時間には、塗料がしっかりと乾燥するまでの待ち時間も含まれます。時期や天候にもよりますが4時間程度といったところでしょうか。
通常の鉄部塗装の場合、ケレンをしたのちに錆止めを塗り、最後塗料の上塗りを2回行います。早くても最低1日は扉をあけたまま、すなわち丸一日在宅をお願いしなければいけません。
そこで、塗料に錆止め成分が入った上塗りを使用すると、錆止めの作業が必要なくなるため約半日で作業完了することが出来ます。住民のみなさまの負担軽減を考慮し、弊社では錆止め入りの塗料を使用しています。
また、通常どおりの仕様では塗り厚が増すことでクリアランスが狭くなってしまい、扉の開閉にも支障がきたすこともあります。そのような観点からも、玄関扉枠の塗装に関しては錆止め入りの塗料が多く採用されています。
工事日程は調整ができるので安心
工事日程に関しては、アンケートを通じてみなさまの希望をお聞きし、工事と生活の両立が可能な日程を調整いたします。
マンションの規模や工事の進捗状況にもよりますが、基本的には候補日を何日か設定したうえで希望日を回答いただくようにします。同日同時間に希望が集中した際は別日へのご変更をお願いすることもあるかもしれません。また、平日にお休みをとらないと在宅が難しい方も多くいらっしゃると思いますので、可能な限り土日を含めた候補日で設定予定です。
もし何らかの理由で希望の日程が難しい場合は、個別に対応させていただくように努めております。
アンケート集計後は確定した施工日時を各戸にお知らせしますので、当日は忘れないよう、ご在宅をお願いいたします。当日に居住者様が不在ということは、工事の進捗に影響します。
お忙しい中のご在宅ではありますが、スムーズな工事進行のためにご理解ご協力の程お願いいたします。