大規模修繕工事中の防犯対策
大規模修繕工事中は足場が設置され、さらにシートで覆われるため、部外者が侵入するのには好都合の環境です。
それに加えて施工業者や協力業者の職人さんなど、多くの人の出入りも伴うため、敷地内への出入りも不審に思われづらくなるということも容易に侵入しやすい理由のひとつです。
大規模修繕工事中のマンションは空き巣や窃盗が入りやすい環境であるということを念頭に置いて、施工業者はもちろん、住民のみなさんも防犯意識を高くもつことが重要です。
このような状況を踏まえ、工事期間中の防犯対策には慎重かつ綿密な計画が求められます。
工事現場への不正な侵入を防ぐため、以下の具体的な対策が講じられます。
大規模修繕工事中の具体的な防犯対策
まず、施工業者は足場の出入口を確実に施錠し、不正な侵入を防ぎます。
センサーライトや防犯センサーを適切に配置することで、工事現場周辺を明るく照らし、不審者が近づきにくい環境づくりを徹底します。
また監視カメラの設置により、24時間体制でモニタリングが可能となります。不審者や異常な動きが検知された際には、迅速かつ的確な対応ができるでしょう。
これは予防だけでなく、万が一の事件発生時には証拠として有効です。
さらに、作業員や下請業者には当社指定のベストや腕章の着用を義務付け、識別しやすくすることで、不審者の発見や対応が迅速に行えるようにしています。
出入りする下請業者や作業員で当社指定のベスト、もしくは腕章を着用をしていない方を見かけた際はお声をかけさせていただいています。
現在一般的に使用している黒のメッシュシートは従来の物よりも透過性が高く、足場の中でどこに人がいるのか分かりやすいようになっていますので、抑止効果は非常に高いとされています。風通し・見通しが良いため居住性や快適性が高く、さらには防犯効果も高いというすぐれものです。
年末年始やGWなど、長期連休時には工事はお休みをすることがあります。
その際には警備会社に巡回を依頼し、不審者や問題が発生した場合には迅速に対応する仕組みを整えています。
窓からの侵入に要注意!
住民の皆様も、留守にする際や夜間には、窓や玄関の施錠を十分に徹底していただくようお願いしています。
特に上階の住民には、ベランダの窓の開放には十分な警戒が必要です。
空き巣被害は窓からの侵入が一番多いとされています。
弊社では、無償で補助錠の貸し出しをしております。
足場の組み立てがおわるまでに各戸に必要戸数のアンケートをとりますので、ぜひご活用ください。
また、ガラスを割っての侵入も考えられます。念には念を、とのことで、防犯フィルムのご使用も効果的です。
みなさまに心がけていただくこと
施工業者はセキュリティ対策に尽力しますが、住民の皆様のご協力も不可欠です。
住民のみなさまに再度のお願いです。
トラブル防止のために、留守にする場合や夜間など、窓や玄関の施錠を徹底してください。特に上層階の方は日頃ベランダの窓は開けっ放しという方もいらっしゃるかと思いますが、万が一の侵入に備えて常に警戒しておくことが必要です。
ただし、セキュリティの強化には設備の導入にあたり、追加の費用が発生する場合があります。
その際には費用対効果を踏まえて管理組合のみなさまでご検討いただくことをおすすめします。
工事期間中は、住民と施工業者が協力し合い、安全で安心な環境を維持するため、双方の努力が必要です。
日頃から
住民の皆様と施工業者との間、
住民同士など、
挨拶をかわす、
情報を適切に共有する など、
コミュニケーションをはかり、
犯罪を起こさせない環境を整えましょう。